
出典:朝日新聞
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男が腹出して歩くのがビキニなんて!
トップの写真の男を見てほしい。と、言っても見たくない方がほとんどだと思われる。ところが中国では男性がシャツをまくった姿を「北京ビキニ」と呼ぶほど定着している。中国の中年男性がシャツをまくりあげて腹を出したり、上半身裸になったりするのはもはや見慣れた名物のような光景となっているのだ。
その一種のトレンドに対して、当局が「非文明的」として規制する動きが出始めた。
気温が36度に達するなか、東部の山東省済南市は2日、公共の場所でのシャツ着用を命じる通知を出した。
地元民からは「規制は公共マナー向上につながる」と歓迎する声がある一方で、なじんだ光景がなくなることを惜しむ声もある。
山東省の済南市政府もさすがに動いた
山東省の済南市政府は1日、公園や広場などで上半身裸になることは「非文明的」として、改善に取り組むよう関係機関に通知した。
市の担当者は中国紙の取材に「都市のイメージを高めるため、腹出し行為をなくす必要がある」と答えた。天津市でも公共の場で上半身を裸にする行為に罰金を科すなど、同様の動きが広がっている。
通知によると、済南当局はこうした「非文明的な振る舞い」を矯正したい考え。市民からは街のイメージを傷つける「非文明的な現象」について苦情が寄せられていたという。
当局は「シャツを脱いだ状態」や「体のみだらな露出」など、公共の場所での不適切な格好を取り締まる方針で、他にも公共の場所での口論、列を飛ばす行為、ごみのポイ捨て、「非文明的な犬の散歩」が対象となる。
中国のソーシャルメディアでは「行き過ぎた規制だ」という声が
中国のSNS上では規制を「良い動き」「支持する」と評価する声がある一方、「地球にやさしい涼み方なのに」「歩きたばこを先に取り締まれ」と嘆く声も。
北京の50代の共産党関係者は「私も昔は暑い日にシャツを上げて過ごしていたが、今はやっていない。時代の流れだ」とこぼした。
ただ、ソーシャルメディア上では、行き過ぎた規制だという声が多い。
ユーザーの1人は「エアコンをつけるよりシャツを脱いだ方が二酸化炭素を削減できる」と指摘。「高齢者の自由にさせよう」とのコメントもあった。
北京に近い沿岸部の天津市では5月、シャツを着ずにスーパーで買い物をしたとして、男性が罰金を科される事案も起きていた。天津市は今年、上半身裸になる行為を禁じる法令を導入している。
ネットに出る出る北京ビキニ
ネットの上では、想像以上に腹を出した中国人の男性が続々登場!
グーグルで”Beijing bikini”で検索すると、シャツをめくった腹出し男が出てくる出てくる
ツイッターの反応
←イメージしていた北京ビキニ
現実の北京ビキニ→#ワンモ pic.twitter.com/rd9kiQPiQc
— あいんず@我が兄を観察するライネス師匠bot (@MLZ0902) 2019年7月7日
こう言うスタイルを北京ビキニと呼ぶのか。このくらいいいんじゃないかとも思うけどね。 pic.twitter.com/rVcrz5TaUI
— Green Pepper (@r2d2c3poacco) 2019年7月7日
北京ビキニ☺️ pic.twitter.com/ZmdkAXtE7q
— miyamusapi (@miyamusapi) 2019年7月8日
人口880万人の済南市は、都市のイメージアップ戦略の一環として「非文明的な振る舞い」を一掃する考えで、シャツを脱いで露出する行為の他にも、ゴミのポイ捨て、列を飛ばす、公共での口論などを取り締まりの対象としました。
出典:エキサイトニュース