70年代のアイドルがむくむくと起きだし、世間を騒がせるようになってきた。
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元キャンディーズのランちゃんこと伊藤蘭(64)が41年ぶりにテレビで歌った。
先には、東京・文京区の東京ドームシティホールで、アルバム「My Bouquet(マイブーケ)」でソロ歌手デビュー記念として初のソロコンサートを行った。
そして、7月24日「FNSうたの夏まつり」にがヒット曲「年下の男の子」をIZ*ONEの宮脇咲良、矢吹奈子と一緒に当時の振り付けままで熱唱。
変わらぬ歌声とキレのある踊りで当時のファンも大喜び。70年代アイドルは存在感が違うと話題になっている。
伊藤蘭のキャラクターから生まれたキャンディーズの代表曲「年下の男の子」
「あいつは、あいつは、かわいい」というナデナデの振り付けが印象に強い、キャンディーズの代表曲「年下の男の子」だが、この曲が生まれた背景には、伊藤蘭の独特のキャラクターがあった。
デビューから、そこそこの人気はあったものの、今一つ大きなヒットが生まれない山口百恵や桜田淳子等の鮮明なスターに比して、脇役的な存在となっているのがキャンディーズの存在感だった。
そこで、当時のマネージャーである諸岡義明が念入りに調べたところ、3人の中で伊藤蘭だけファン層が異なり、ファンにとっては憧れの「年上のお姉さん」的な存在になっていることを発見した。
そして諸岡の提案により、1975年(昭和50年)に発売した5枚目のシングル「年下の男の子」で方針を転換。「お姉さん」的キャラクターの伊藤をセンター・メインボーカルに据えて前面に出したところ、これが当たって初ヒットとなり、オリコンでも初のベストテン入りを果たした。
伊藤蘭の『紅白』出場の可能性は?
伊藤蘭はソロ歌手デビューに先立っての会見において、後々の『紅白』出場に関する質問にははぐらかした素振りを見せたが、満更でもなさそうな表情ではあった。
引退時には「普通の女の子に戻りたい」という言葉で強い印象を残した伊藤蘭だが、あれから41年ぶり、普通の女の子から新たにソロ歌手としての伊藤蘭の紅白で歌う姿も、往年のファンにとっては垂涎もの。
今後の動向でファンの声が高まれば、紅白出場も夢ではなさそうな気配だ。
伊藤蘭の夫 水谷豊も『カリフォルニア・コネクション』で『紅白』に出場
伊藤蘭の歌手復帰で思い起こすのが、夫である水谷豊が2008年に『カリフォルニア・コネクション』をリバイバルヒットさせて『紅白』に出場したこと。
もし伊藤蘭が『紅白』に出場するようなら、夫婦揃っての紅白出場経験ということになり、今年の年末の大きな話題になることは必至である。
あくまで結果論とはなるが、そうなった場合、夫婦揃ってのメディアに登場ということも想定される。
山口百恵の書籍出版が、70年代アイドルの復活を後押し
もう一人、70年代アイドルとして話題を喚起しているのが、元歌手の山口百恵(60)だ。8月1日に彼女の還暦記念のキルト作品集「時間(とき)の花束 Bouquet du temps」(オールカラー、税込み2160円)を出版したが、初版なんと10万部である。昨今の縮小傾向にある出版市場においては、異例の部数だ。
中身はキルトの本ではあるが、百恵本人の写真も数点掲載されていると情報が流れて出版社に予約が殺到。なおかつ印税はすべて東日本大震災など国内の被災地復興のために寄付、ということから、熟年となった往年のファンの心をがっちりと掴み、予約に繋がった。
そもそもが、レコード全盛期の70年代。シングルレコードが500円、LPのアルバムが2500円の時代人、10万部のレコードセールがざらの時代だ。若き頃にときめいた大切な記憶への出費として、オールカラーの2000円台の円出費は、当時の感覚を思い起こせば、断然リーズナブルであろう。
やはり、70年代のテレビ隆盛期に育ったファンのアイドルに対する思いは、特別に熱い。
音楽フェス出演他、期待高まる今後の動向
6月に開催されたTOKYO DOME CITY HALLで初めてのソロコンサート「伊藤蘭 ファースト・ソロ・コンサート2019」では、新アルバム『My Bouquet』の収録曲をはじめ、キャンデーズ時代のヒット曲「春一番」なども披露され、ファンの大きな支持を得た。
その時の模様は、オリジナルインタビューなども交えて、「伊藤蘭 ファースト・ソロ・コンサート2019」として8月28日(水)20:00~テレ朝チャンネル1で放送される。
また9月には福岡・福津市の恋の浦野外ステージで開催される音楽フェス「宗像フェス」に出演することも発表されている。
41年の時を経て、「もしかしたら『紅白』」の期待を背負った伊藤蘭の動向に、目が離せない。
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伊藤 蘭(いとう らん、1955年1月13日 – )は、日本の女優、ナレーター、歌手であり、元キャンディーズのメンバーである。本名、水谷 蘭(みずたに らん)。旧姓:伊藤。
東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部演劇学科卒業。トライサム所属。夫は俳優の水谷豊(北海道芦別市出身)、長女は女優の趣里。