
出典:abemaTV
キックボクシングRISE世界フェザー級王者那須川天心(20)とボクシング元世界3階チャンピオンの亀田興毅氏(32)が22日、AbemaTVのスペシャルマッチで対戦した。3回3ラウンド戦った。
3回からはお互いにヘッドギアを外して殴り合ったが、共にダウンはなく終わった。那須川は優勢に試合を進めた。元世界王者相手にボクシング面での高い技術をみせつけた。
6月22日深夜10時過ぎ、abemaTVにて元ボクシング世界3階級チャンピオンの亀田弘毅とキックボクシング世界チャンピオンの那須川天心が3ラウンドのボクシングルールで対戦し、3ラウンドを両者が戦いぬいた。KO決着のみのルールで判定の勝敗はなし。
挑戦者の亀田氏がKOで勝てば1000万円の賞金が準備されていたが、那須川はその1000万円と己の格闘技者としての名声を守り抜いた。
目次
第一ラウンドから那須川天心がジャブで攻勢。亀田弘毅はブランクのせいか距離感つかめず
ゴング開始から、那須川がスピーディーなジャブで亀田を攻める。亀田はやはりブランクのせいか距離感がつかめずにヒットが出ない。
第2ラウンド 那須川がペースを掴む。亀田は接近戦のチャンスを探るが今一歩懐に入れず
1ラウンドで那須川からの攻勢でダメージが見える亀田は、那須川のボディー、あるいは左フックを狙うが入りきれない。
逆に那須川からのジャブに続いてのボディのヒットを受ける。
第3ラウンド 亀田がヘッドギアを脱いだ。そして那須川も脱いだ。男と男の肉体と想いがぶつかり合う感動のラストシーン
ラウンド返し前に、亀田がヘッドギアを外すと、約束したように那須川もヘッドギアを外す。
互いによりフリーになったボクシングでせめぎ合う。亀田は若干ヒットをかすめるが、決定打はでない。
亀田が「来い!」を両手を挙げて那須川を鼓舞し、那須川も遠慮せずにジャブからボディー、フックを放ってゆく。
ゴングが鳴ると、亀田の方から那須川の健闘を称えるようにハグする。
那須川天心をKOで倒せば勝者に1000万円が渡されるルールだったが、亀田は3ラウンドを戦い抜いたがKOはならず、那須川天心が1000万円を守り抜いた。
試合後の亀田弘毅へ、ガッツ石松が「那須川君、ボクシングの方が金稼げるよ」礼賛の言葉

出典:abemaTV
亀田は素直に那須川のボクシングの才能を称賛し、また自らの本当にボクシングの幕引きができたことの安堵感と、なんとも言えない寂しが入り混じった笑顔にうっすらと目に浮かぶ涙を交えて表現した。
那須川も爽やかに、亀田の強さと、今後の抱負を述べた。
コメンテイターとして出席した元プロボクシング世界チャンピオンのガッツ石松が、両者の健闘を称えると共に、那須川のボクシングのポテンシャルを称賛。「ボクシングへ転向しないか」と誘った。
ガッツ石松は、那須川がボクシング界へ来れば3戦ほどで世界チャンピオンになれると強く言い、「そうなれば本当のKO牧場」と会場を沸かせた。