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横綱としての稀勢の里は、ただ言わなかっだけ。ということを一筋の涙が語る。

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驚いたというか、納得した、というか、ある種衝撃的なそして論理的な想いを両立させながら、ファンとしての己の心を納得させてくれるような記事を発信しているのが、雑誌「ナンバー」の相撲特集号だ。



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メインは横綱稀勢の里の特集だけではない。相撲そのものの歴史と凄さが多面的に満載

表紙がそのまま現しているように、元横綱稀勢の里の特集がメイン!ではあるのだが、他のコンテンツも生唾ものばかりである。

●まずは、このモンゴル横綱特集。モンゴルから幼い頃からやってきて、細いからだから見事に大横綱に昇進し活躍しつづける白鵬、そして、それに追随した日馬富士の物語、逸話。

●元・寺尾である錣山親方のインタビュー。特に錣山親方は現役時代、千代の富士、貴乃花という昭和、平成の大横綱である両横綱ともに対戦し、最も面白く激しい相撲を繰り広げてきた。そして、超人ともウルフとも言われた千代の富士の身体に初めて触れた時の衝撃を語る。

●ガチンコ勝負で沸かせた若乃花、武蔵丸の今となってはの柔らか本腰対談。

●独特の存在感と宇宙のような語り口調のまさに相撲道を究め続ける貴乃花のインタビュー。

●そして、一般メディアでは垣間見ることさえできなかった大鵬、北の湖の人間味あふれる素顔がヴィジュアルとともに。

まったくもって、相撲ファンにとっては、必読の書である。

そしてやはり

今回の目玉は9ページにおよぶ稀勢の里のロングインタービュー「相撲論」。

がナンバーにしかでてこないであろう。

「やはり、この時代にちょんまげを結い、着物を着ている。相撲には神秘的な魅力がある。だから力士たちには他のスポーツとの違い、伝統文化ならではの敷居の高さを保ってほしい。ツイッターとかSNS(会員制交流サイト)を力士がやる意味が全く分からないし、ちゃらちゃらしたところは一切見せるものではない。
本当のファンががっかりするだろうし、敷居が下がると相撲を見たいと思ってくれる人も少なくなる。自分の場合は余計なことを言わず、黙々と相撲を取っていても人気が出るという昭和の香りがする力士を育てたいと思っている」

特に稀勢の里の印象的な言葉が脳裏に焼き付けられた。

「昭和の香りがする力士を育てたい」

そして、引退して、年寄「荒磯」となったこれからも歩む道は一本であるという。

以下は、ナンバーサイトでの本誌のPR記事の中での印象深い言葉だ。
これは、このまま引用させていただきます。

(稀勢の里への)インタビューを聞いて、おぼろげにわかったことがある。この人はきっと寡黙なのではない。黙して語ってきたのだ。
誰もが思ったことを、その瞬間、デジタル上で世界中に打ち明けることのできる現代において、胸に秘め、耐え忍ぶことの美しさを知っているのだ。
日本人が失いつつある、それでも失くしてはいけないと深層心理で感じているもの。それを体現してきた横綱だったのだ。

今、ようやく、涙から、言葉によって語ることができる荒磯親方の今後に期待したい。


本誌は、アマゾンで購入の他、kindleでも購読できます。

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