東京都の小池百合子知事が7日、定例会見をにおいて、女優蒼井優(33)と南海キャンディーズ山里亮太(42)の結婚のコメントを発表した。
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パラリンピック500日前イベントでの山里亮太の「結婚宣言」
小池都知事は、定例会見において、東京2020パラリンピックの話題に及ぶと、「山里亮太さんが蒼井優さんとご結婚されたということで、お祝い申し上げたいと思います」とまず切り出した。
ことのなりゆきは、4月7日に行われたパラリンピック500日前イベントに出席した際の山里の発言にある。
司会者から「500日後、何をしているか」と聞かれた際の返答が、「(パラリンピックを)お嫁さんと見たい。500日以内に出会って結婚します」と話したという。
つまり「結婚宣言」し、2か月後にはそれをスムーズにスピーディに実行したわけである。
今回の記者会見での結婚発表の際のマスコミ側の不躾な質問をことごとく身軽に美しくかわしたのは、山里のあらかじめ描いていたヴィジョンの強靭さが背景にあったのだといえるだろう。
婚約指輪の不要に関しても明言
さらに山里は、オリンピック観戦に関しても結婚話を交えて「毎日500円貯金して、チケットを勝ってプレゼントする」と触れたという。
このコメントに対して、小池都知事は、「婚約指輪を贈っていないとのことですが、ぜひ切符をプレゼントしていただき、蒼井さんとおふたりで見に来ていただきたい」と呼び掛けた。
蒼井は「大切なものを失くしたくない」からお断り
山里の妻となった蒼井優は結婚記者会見において、自ら結婚指輪については「お断りしました」と明かした。
その理由について、「私は大切なものを絶対になくす。年内になくす自信があったので」とのこと。
要は、一番大切なものこそが夫となった山里その人本人である、という解釈も可能である。
もしかしたら、その潔さが結婚という儀式、あるいは人生の通過儀礼、いや家族として生きることの「本質」なのかもしれない。
先に行われた記者会見においても新婚カップルを目の前に「魔性」「浮気」「不倫」などの失礼な言葉をことごとくかわした山里の優しく強い態度にも「本質」が表れている。
オリンピックの「本質」を小池都知事は見直せるか?
小池都知事にまつわるオリンピック・パラリンピックといえば、記憶に新しいのが5月下旬発表した「かぶる日傘」。
巷ではセンスのない前代未聞のトンデモ発表と言われてもいる。
実際、様々なメディア・SNSを見ても、オリンピックブームに便乗した、あるいは人気取りを意図したもので、一般企業ではありえない時間と予算の浪費であるともいわれている。
はたしてオリンピック当日にこの「かぶる日傘」が功を奏すのか、開発の段階での必要性や効果、そしてオリンピックのスポーツとしての本質にマッチしているのか、全く討議されていなかったのは大いに反省するべきではなかろうか。
山里・蒼井夫妻の結婚指輪に例えれば、予め結婚に際しての儀礼としての指輪の必要性、あるいはその後の展開を二人の人生、生き方と照らし合わせて討議し、正々堂々と「不要」と明言している。
例えれば指輪の購入の代わりに「毎日500円貯金」で、オリンピック観戦を楽しむという未来図を山里・蒼井夫妻が描いていた。相互理解の上で結婚指輪のない結婚を彼らはスタイルとして選んだのである。
小池都知事としても、選手、スタッフ、観客を問わず、オリンピック・パラリンピックに参加する全ての人が心から楽しむという「本質」を考えるべきである。
第3社にも相談なく手前勝手なオリンピックのデザインを描くのは、予め「相手が失くすかもしれない指輪」を手前勝手に税金で作り、提供するようなものだと考えざるを得ない。
山里・蒼井夫妻の結婚ストーリーにオリンピック・パラリンピックの話題を便乗させて「やぶれ傘」の破れムードを回復させようという魂胆が見える流れである。
小池都知事が今するべきことは、山里・蒼井夫妻の作った無駄を省いた結婚の「本質」がつくったメディアの幸せモードを、「本質」として学ぶことである。