吉本興業に所属するロンドンブーツ1号2号田村淳(45)が3日、文化放送「ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNewsCLUB」で、会社側と自身のギャラの配分について話した。前週7月27日の放送で、同番組のギャラの配分を公表すると発表していた。
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キーワードは『64』
淳は「契約書を僕と吉本が交わした場合に『口外しない』という項目があるかも知れない。その場合は『64』とか書いてあるキャップを被る。文化放送のこの番組のリスナーにだけ発表したい。数字を書いたキャップを作って、発売するから」と話した。
吉本興業は、放送局などから支払われるギャラの金額、配分などを芸人に伝えていない。淳は文化放送側から、吉本に払われるギャラの金額を聞いて、そこから配分を算出するとしていた。
淳は、1日に開いたキャラクターをマネジメントする「株式会社がちキャラ」の設立会見について説明。「いろいろ会社を設立してきましたが、4つめくらいかな。着ぐるみのキャラクターをがちで応援する会社をつくりました。行政とかが主催しているイベントに営業をして、キャラクターと結びつけます」と話した。
思いついたきっかけは「ふなっしー」などの人気者を生んだ「ゆるキャラグランプリ」が来年で終了することだった。「終了することで、あの子たちがさまよい出すな、と」と笑った。
そして「問題起こさないですからね、キャラクターは。不倫もしないし(笑い)。もし、中のスーツアクターが不倫をしたとしても、タレントさんを使うよりリスクは減る」と話した。
以上 引用:日刊スポーツより
8月1日の会見では、キャラクターのマネジメント会社「がちキャラ」の設立会見を行った
淳は先立つ1日に、都内で『株式会社がちキャラ』設立会見を開催した。
先月19日に相方の田村亮と、お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之が会見を行ってから、初めて公の場に登場したもので、亮にLINEで連絡したことを明かした。
相方の田村亮(47)らが関わった闇営業問題に端を発する吉本興業の騒動のまっただ中。騒動になって以降、報道陣の取材に初めて応じた淳は亮と毎日電話で連絡を取り合っていることを明かし、「感情の起伏が激しく、落ち込んでいるときもあれば、無理に笑っているときもある。今後のロンドンブーツをどうしていくというよりは話を聞いてあげている感じです」と報告した。
亮は7月20日に開いた謝罪会見で吉本からの契約解消を宣言しているが、「吉本が交渉の場についてほしいとアプローチをしているところ。亮は応えていいものか悩んでいる。僕としては戻ってきてほしい」。
「僕は吉本に育ててもらったので、吉本にもいたい。ロンドンブーツも守りたいので、岐路に立たされています」と吐露したが、今回のギャラの配分発言は、前回のガス抜き効果を活用しての話題づくりといえよう。
「がちキャラ」は、相方の亮が「高齢者介護の勉強」の援護射撃ともなるか
淳は、一部で亮が「高齢者介護の勉強」をしていると報じられたが、実際には高齢者が詐欺被害に遭わないための啓蒙活動をする意向だと説明。
これは、亮が振り込め詐欺グループの会合に参加した反省が動機となったという。『詐欺に気をつけて』とお年寄りに言って回る活動のための準備をしていることだという。
「問題起こさない」「不倫もしないし」「タレントさんを使うよりリスクは減る」ビジネスとしての「がちキャラ」は、ある種、弱者を救う啓蒙的な役割として、共通項が結果として見出されているのかもしれない。
新会社「がちキャラ」とは、「がちで頑張っているキャラクターをサポートする会社」決して、吉本興業からの独立ではない!
新会社設立について、田村淳は、誤解がないようにツイッターでこう述べている。
『喚起』 はい!こーゆーの注意してね! いかにもこの闇営業問題の中で、吉本興業を飛び出して新しい会社を立ち上げて独立するかのような見出し!実際は着ぐるみのキャラクターを支援する会社。 新会社設立という点では嘘はないのですが、見出しだけだと勘違いするので注意
淳がプロデュースする新マネジメント会社は、SNSを中心に「がちで頑張っているキャラクター」をサポートするもので、企業の活性化、地域貢献を果たしていくことを目的としている。
すでに5月には「がちキャラグランプリ」が行われ、あくびちゃんが優勝している。
亮の会見後には、ツイッターで「正直者で真っ直ぐな亮が戻ってきて安心しました」と投稿。
同22日に行われた所属する吉本興業の岡本昭彦社長は会見で、芸人と事務所のギャラ配分について「会社が9でタレントが1ということはない。ざっくりした平均値でも5対5から6対4」と説明した。
しかし、27日放送のラジオ『ロンドンブーツ1号2号田村淳のNews CLUB』で「僕に入って来る金額は分かりますよ。どういうパーセンテージで俺のところに来たのか、もうわかりますから。それ発表しますよ。何対何か、僕は言いますよ」「金額は言いませんが、割合は分かりますから」と配分について公にすると明言するなど、歯に衣着せぬ発言を続けている。
「テープをきちんと回していただいて」とやや辛らつに、しかして柔軟に布石を打った
1日の「がちキャラ」会見においては、亮は多くの報道陣が集まった会見場を見回すと
「このタイミングで会見というのは僕も参ったんですが、5時間半かからないように頑張りたい。念のためですが、テープをきちんと回していただいて、取材をしていただきたいと思います」とのべ、岡本社長の発言や異例の長時間となった会見をちくった。
そして「多くの質問を受け付けたい」としながらも、本会見はがちキャラの会見である旨を念入り述べた。
それでも、「質問もできるだけ、キャラクターにからめていただけると僕も答えやすい。からめながら質問していただけると、みなさん聞きたいことに答えられる」と、NG質問がないことを冗談めかして柔軟に語った。
その後、質疑応答の時間が始まると淳は「さぁ、ここからですよ」と報道陣に対して逆に前のめりに相対した。
がちキャラビジネスに関しては、亮にもがちキャラ化を提案していたそうで「相方の亮さんにも、この会社を設立するにあたって『どうだ、キャラクターやってみないか』とLINEを投げた」と明かした。
謹慎中という身分ながら、キャラクターを作って、子どもたちがいる場所を回るというプランを伝えたが「既読スルーでした。それどころじゃないんでしょう」と暴露して笑わせた。
しかして、その案は、「高齢者介護の勉強」にすでに着手している満更でもない発案とも言えそうである。
がちキャラとロンドンブーツ1号2号の今後の行方は
「がちキャラ」では、キャラクターを中心としたキャスティングプラットフォーム作りを目指すという。
企業、自治体、個人がイベントを開催する際、問い合わせ先やイベントの特色に合わせたキャスティング窓口となる予定。
そして、目的や予算に合わせて最適なキャラクターを選定し、イベント活性化を目指す。
亮がこのビジネスを思いついたきっかけは「ふなっしー」などの人気者を生んだ「ゆるキャラグランプリ」が来年で終了することだった。
「終了することで、あの子たちがさまよい出すな、と」と笑いながらいうが、SNSに日々誕生し、活躍するキャラクターたちの可能性を存続し、さらに広げてゆくという夢のあるビジネス。
淳は「がちキャラ」は「国内、世界へキャラクターを通して、夢、希望、感動、笑いを届けることを使命としております」とあいさつしている。
水面下で淳は飄々と次に向かう。これもいつか亮を受け入れる器作りでもあるのかもしれない。
あるいは、すでにロンドンブーツ自体を、がちキャラにするというような、巧妙な秘策もあるのかもしれない。
お笑い芸人かつビジネスマンとしての亮の今後が見逃せない。