2016年8月に強姦致傷容疑で逮捕(不起訴)され、芸能活動を無期限休止していた俳優の高畑裕太(25)が、く8月16日に東京・下北沢の「小劇場B1」で初日を迎える舞台「さよなら西湖クン」(25日まで)に出演、芸能活動を再開させることが2日、分かった。
目次
オーディション合格による舞台再デビューを獲得
舞台演出は、和田憲明氏。かつて高畑が所属していた「石井光三オフィス」に籍を置く演出家で、14、17年に読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞している。日本演劇界におけるトップ演出家である。
関係者によると、今回の高畑の出演は、和田氏が開催したワークショップに参加する形で今作のオーディションを受け、演技力が評価されて合格を勝ち取ったものだという。
再び俳優として身を立てていく強い意志で猛稽古
和田憲明氏は稽古の厳しさに定評がある。高畑はその連日の猛稽古に参加し、長い日は1日7~8時間もの稽古を行っているという。
高畑は「石井光三オフィス」からは16年9月9日付けで契約を解除されており、現在の所属事務所は不明。しかし、本人は再び俳優として身を立てていく強い意志で動いているという。
無期限の芸能活動休止の突破口となるか
高畑は16年8月23日、映画撮影で滞在していた群馬県前橋市内のビジネスホテルで女性従業員に性的暴行を加えたとして、強姦致傷容疑で群馬県警に逮捕された。
その後9月9日までに被害者側との間で示談が成立し、高畑は不起訴処分になるが、「石井光三オフィス」からマネジメント契約を解除され、無期限の芸能活動休止に入っている。
活動休止後は、遺品整理のアルバイトを始め、現在はデイサービスで介護の仕事をしながら資格習得を目指している言われているだけに、今回の舞台出演は、大きなチャンスとして大きな決意で臨んでいるのは間違いない。
再び俳優として身を立てていく強い意志で猛稽古
出演作「さよなら西湖クン」は蓬莱竜太氏の戯曲による人気作品だ。
05年にモダンスイマーズの番外公演として初上演され、6年にフジテレビ系「劇団演技者。」でドラマ化。さらに13年には劇団EXILE若手公演として和田氏の演出で上演された。
今回の舞台の共演とっして岩男海史(27)、長村航希(25)らが舞台に立つ。
着目すべきは中尾彬が指摘していた振る舞い・態度の変化
16年8月の高畑逮捕の事件に際して、俳優の中尾彬は、テレビ番組において、高畑の共演時の振る舞いに激怒した上で「お前、仕事なくなるよ、近々」と“予告”していたことを明かした経緯がある。
当時、中尾は、高畑容疑者逮捕の10日ほど前に仕事で初共演したというが、「人の話は聞かない、あいさつはできない。私は50年仕事してきてるけど初めて怒鳴ったね」と振り返り、態度を非難した。
そして「(高畑の)キャラクターが面白いとか、個性とか、買い被っている」と斬り捨てた上で、「母親(高畑淳子)が人気者にしたんだよ」と親の七光り論を展開していた。
「いくら何でも早すぎ」という“拒否反応”声も
ネット上では高畑に対して「頑張って」「過去の過ちは過ちとして、更生し社会復帰は誰にも邪魔されない。ホント、頑張って欲しい」といった応援メッセージが寄せられる。
その一方で「幾ら何でも早すぎるのでは?」「『趣味レベルなら良し!けど、芸能界復帰は絶対あり得ないと思う」「ドン引きです」といった拒否反応を示す意見も飛び交っている。
肝心のギャラは果たしていくらか?
今回の舞台出演は高畑にとっては、単に俳優として再出発の突破口となるだけではなく、経済的な復活のバロメーターとなるといえるだろう。
何故ならば、ある程度著名な劇団や舞台俳優においても、一般的に小劇場の舞台俳優のギャラは、非常に少ないからである。
さらには、典型的にはチケットで支払われることが多い。これは新人時代のボクシング選手も同じようなケースが普通である。
基本的にはチケットは自分自身の手売りとなるか、あるいはチケットシステムを利用しての売り上げの度合いによって収入が決まるのである。
つまり、チケットを売れば売るほど、ギャラは上がり、逆にい1枚も売れなければ、ギャラも0円となる。
現況、ほぼどの団体公演においても、一枚当たりのギャラが500円からスタートし、30枚あたりから1000円。50枚以上になると1500円となるケースが多い。
今回の公演会場となる下北沢の「小劇場B1」の客席数は135席。公演回数は10日間で14公演。前売券が4000円。
単純計算すれば135席×14公演で、仮に全席満員になった場合だと、総客数が1890名。
それに前売り4000円をかけると、1890×4000円=756万円の総売り上げとなる。
さて、高畑は何枚チケットをサバくことができるのか?
借りに1公演当たり平均30枚で、14公演の総計枚数が420枚。
1枚1500円のバックとして、420枚×1500円=63万円。
という計算になります。
金額を超えた評価を得られるか、勝負の舞台に着目
これはあくまで満席になった場合、そして、チケットがある程度スムーズに売れた場合の試算です。
例えば稽古を1か月+10日公演、つまりは40日の労働で得る収入とするとなると、かつて活躍していた時のギャラとは雲泥の差となることは間違いない。
それでも、かつて汚名返上まで行かないにしても、この舞台公演という最も原始的で地道な演技の評価が高まれば、高畑の復帰劇はようやくはじまるのかもしれない。
いずれにせよ、賛否両論は否めない高畑の舞台復帰を、客観的に見守るしかない。
高畑 裕太(たかはた ゆうた、1993年9月13日 – )は、日本の俳優、タレントである。東京都出身。桐朋学園芸術短期大学卒業[2]。女優・高畑淳子と俳優・大谷亮介の長男で、姉(異父姉)は女優の高畑こと美。身長181cm。親戚に女優の北川景子がいる。
高畑裕太 – Wikipedia