
出典:https://tower.jp/nomusicnolife/
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タワレコの歴代続く「NO MUSIC, NO LIFE.」ポスターに、遂に「男はつらいよ」の寅さんこと車寅次郎が登場した。
街中なのか、WEB上なのか、ちょっと覚えていないけれど、どこかで見たような、新しくて懐かしいのがタワーレコードのポスター。
切れ味のいいモノクロの写真と、黄色と赤が基調のキャッチフレーズとボディコピーが何気にレトリックでありながら未来形のようで、なおかつ、”NO MUSIC, NO LIFE.”の文字のカタチがいい。
この「NO MUSIC, NO LIFE.」ポスター意見広告シリーズには、ミュージシャンは勿論のこと、KONISHIKI、野球選手、アラーキー、寺山修司等、メジャー系からアングラまで登場して見るものの心を震わせてくれます。
このキャッチフレーズ、古いロックファンなら、ボブ・マーレーの名曲”NO WOMAN, NO CRY”から来ているのは周知のことではありますが、しかして今回の素材となる「寅さん」は、あまりにいい感じであるともっぱらの評判である。
その「NO MUSIC, NO LIFE.」シリーズに、何と今年50周年を迎え、年末に新作が公開される映画「男はつらいよ」の主人公車寅次郎(渥美清)が登場したわけである。
タワーレコード40周年の企画としての昭和的映画スターシリーズ
この「男はつらいよ」ポスターは、タワーレコードの40周年企画として、これまで日本のカルチャーに多大な影響を与えてきた方々にフィーチャーした「NO MUSIC, NO LIFE.」ポスターを制作したもの。
「スーダラ節」の植木等、「前略おふくろ様」の萩原健一に続き、映画「男はつらいよ」の主人公である車寅次郎(渥美清)が3人目の出演者となった。
今回のポスターには、映画「男はつらいよ」50周年プロジェクトの中でメインヴィジュアルとなった若かりし頃の車寅次郎の写真を使用している。
タワレコ的”ポスター制作の背景”は、「やれやれ、俺たち生きてるぜ」
山田洋次監督が映画「男はつらいよ」50周年に対し、「第1作のクラインクインから50年を経たこの時代に観客が映画に求めるのは何か、その要求に、あの幸福だった70年代に生まれた寅さんはどう答えればいいのだろうか。
それはきっと『なんとかなる、希望を捨てるな、生きていくんだ』という高い位置からの激励の言葉ではなく『ヤレヤレ、こうやって俺たちは日々人生を生きているのさ』という共感の笑い、苦笑、時として哄笑ではないだろうか。」<「男はつらいよ」50周年プロジェクトに寄せて より>と伝えている。
音楽もまた同様に「音は世につれ」と、人々の人生に寄り添い続けているものでもあることを、タワーレコードの日本上陸40周年を機に伝えていきたいと思い、このたびの制作に繋がったとのこと。。
年末の映画公開に向け、タワーレコードではコーポレート・ボイスである「NO MUSIC, NO LIFE.」を和モノに落とし込んだマーチャンダイジング・シリーズ「タワレコじゃぱん」のグッズ制作などで「男はつらいよ」とのコラボレーションを予定している。
ポスター内で2019年の寅さんのコメントを山田洋次監督自ら書き下ろす
歌を忘れたカナリアは――という歌が昔あったけどね、今の君たち若者はあまり歌わないな、忘れちゃったのかい?
喜びにつけ悲しみにつけ歌をうたったもんだぜおじさんたちは。
少々つらいことがあったって、好きな音楽があれば、好きな歌をうたってりゃ天国よ。おれは旅人だからね、風の吹くまま気の向くまま音の聞こえるまま歩いて行くのさ。
道の真ん中でこうやって耳に手をかざすだろ?音楽が聞こえてきたなって方へふわふわふわっと行っちゃうわけよ。
大丈夫、心配するこたあねえ、あんたにや歌があるんだ。おいそこの青年、恋をしているか?
きれいなお嬢さん、誰かに愛されていますか?
美しいラブソングを聴いているかい?(車寅次郎 拝)
出典:https://tower.jp/nomusicnolife/

出典:映画.com
あーら、寅ちゃん、お帰り~。
おばちゃんの、この一言が聴きたくて、寅さん観る。
12月27日「男はつらいよ お帰り寅さん」の公開が待ち遠しいですね。