「ハヤシもあるでよ!」——
このセリフにピンとくる方は、明らかに高度成長期に少年時代を過ごした方!
これは1945年に日本初のインスタントカレールウとして発売された
オリエンタルスナックカレーのコマーシャルのキャッチフレーズです。
当時の人気コメディアンの南利明が名古屋弁で口にしたことで知られています。
今でも思い出すと語り継がれる一世を風靡したこのキャッチフレーズは、
かつての家庭の食卓にハヤシライスがいかに深く根付いていたかを物語っています。
最近では、その“懐かしさ”に“健康”や“手軽さ”が加わり、
大人世代を中心にハヤシライスの人気がじわじわと再燃しています。
■ ハヤシライスの名前の由来とは?
まずは気になる“ハヤシライス”という名前の由来を紐解くと意外や意外。
この洋食の定番には、いくつかの説が存在しています。
おおよそは以下の2番目と思われていますが、なんと人の名前節があるのです!
- 林さん説:明治時代、丸善創業者である実業家・林(はやし)忠正氏が考案したという説。彼が外国人のために作った牛肉と玉ねぎを赤ワインやトマトで煮込んだ料理が始まりとも言われています。
- ハッシュドビーフ説:英語の”Hashed Beef with Rice”(牛肉の細切り煮込みをご飯にかけた料理)を日本語化する過程で”ハヤシライス”となったという説。明治〜大正時代の“洋食屋文化”の中で定着したという見方です。
どちらにせよ、“西洋風の煮込みをご飯にかける”という大胆で合理的なスタイルが、
日本の食卓にマッチしたのでしょう。
いうなれば、ドンブリご飯、って感じですかね。
■ なぜ今、大人のハヤシライスが支持されているのか?
懐かしさと安心感
子どもの頃、母や祖母が作ってくれた味。昭和の喫茶店で食べたあの記憶。
ハヤシライスには、ほっと心が和む“昭和の記憶”がたっぷり詰まっています。
50代以上の世代にとっては、まさに「癒しごはん」と言えるのではないでしょうか。
健康に寄り添った進化系レシピ
最近では、バターや油を控えたり、トマトを多めに使ってリコピンを強化したり、きのこや根菜を入れて食物繊維をアップしたりと、“大人の体にやさしい”ハヤシライスが増えています。
塩分控えめでも、うま味を活かせば美味しさはそのまま。
まさに懐かしさと健康のハイブリッドです。
簡単・手軽で一皿完結
ハヤシライスのつくり方は、具材を炒めて煮込むだけ。ルーを使えばなおさら簡単。
仕事や家事で疲れた日に、
「ちょっとちゃんとしたものが食べたい」という時にピッタリのメニューなのです。
■ 大人のためのハヤシライス健康レシピ
【材料(2人分)】
- 牛こま切れ肉:150g
- 玉ねぎ:1個(薄切り)
- しめじ:1/2パック(食物繊維強化)
- トマト缶(カット):1/2缶
- 赤ワイン:大さじ3
- コンソメ:1個
- 水:200ml
- オリーブオイル:大さじ1
- 小麦粉:大さじ1
- 塩・こしょう:少々
- ご飯:茶碗2杯分
【作り方】
- フライパンにオリーブオイルを熱し、薄切りにした玉ねぎを中火でじっくり炒める(飴色が理想)。
- 牛肉を加えて炒め、しめじも加える。
- 小麦粉を加えて全体になじませる。
- トマト缶・赤ワイン・水・コンソメを加え、弱火で10分ほど煮込む。
- 塩・こしょうで味を調えたら完成。
- ご飯にかけていただく。
※ トマトの酸味が気になる方は、はちみつを小さじ1加えるとまろやかに!
■ プラス一品で“喫茶店気分”を演出
- グリーンサラダ+和風ドレッシング
- 卵とほうれん草のコンソメスープ
- 小さなカップにプリン or フルーツ
手軽でもちょっと丁寧なワンプレート。大人が楽しむ「洋食の時間」を演出しましょう。
■ ハヤシライスは、第二の人生に寄り添うごちそう
ハヤシライスは、ただの「洋食」ではありません。 記憶を呼び起こし、心を癒し、体にやさしく、人生の後半戦にそっと寄り添ってくれる——そんな力を持った料理です。
「今日はハヤシにしようか」 そのひと言が、自分にも、大切な誰かにも、じんわりとあたたかい余韻を届けてくれる。
まさに、人生の“味方ごはん”と言えるでしょう。
ハヤシもあるでよ。
手軽に食べようナッシュ(Nosh)のハヤシライスメニュー
濃厚デミのハッシュドビーフ
※残念ながらSOLD OUT
濃厚デミグラスソースで煮込んだ牛バラ肉のハッシュドビーフ。
赤ワインの隠し味が香り、3種の副菜付きで満足感たっぷりの一皿です。
(NOSH公式サイトより)
ハヤシが今のところないでよ~!(´;ω;`)ウゥゥ
ナッシュの「ハヤシライス」関連メニューは現在、公式メニューからは姿を消しているようです。(2025年4月現在)
ナッシュでは定期的にメニューの入れ替えが行われており、人気メニューであっても一時的に提供が終了することがあります。
しかし、ユーザーからの要望やフィードバックに応じて、過去のメニューが再登場することもあります。そのため、今後のメニュー更新情報をチェックすることで、再び「ハヤシライス」を楽しめる機会が訪れるかもしれません。
ナッシュのメニューは、健康を意識した低糖質・低塩分設計でありながら、味わい深い料理が揃っています。「ハヤシライス」のような洋食メニューも、栄養バランスを考慮しつつ、懐かしさと美味しさを兼ね備えた一品として提供されています。今後のメニュー更新に期待しつつ、他の魅力的なメニューもぜひお試しください。